Uのあたまのなか

おっさんです。思ったことや感じたことを吐き出す場所としてブログを立ち上げました。

学生時代、私のそばにはレミオロメンがいた

地元出身だからではなくただ好きなんだ!

レミオロメンのメンバー3人は山梨県出身。私も山梨に生まれ山梨で育った。地元出身のバンドとしては異例ともいえるほど全国的な知名度を得ているが、私がレミオロメンを好きな理由は出身地が同じだからではない。いや、それも好きな理由の一つではあるけれど、それだけではないのだ。正直言って言葉にするのは難しい。ブログという言葉で伝える場で何いってんだと思われるかも知れないが、ただただ好きとしか言いようがない。しかしそれでは私のレミオロメン愛を伝えられないので、もう少し頑張ってみようと思う。


きっかけは「ビールとプリン」

レミオロメンを知ったのは卒業&ウェディングソングとしてもはや誰もが知っているであろう「3月9日」発売後のことだ。「3月9日」はたしかにいい曲だし私も大好きだが、当時は聴いてすぐ大好きになったわけではなく、いい曲だなぁくらいの感じだった。くわしい理由は覚えていないが、当時発売されていた唯一のメジャーアルバム「朝顔」をTSUTAYAでレンタルしたのかな?他の曲を全く知らない状態でアルバムを聞き始めた。

1曲目「まめ電球」イントロからまずはイメージと違った。「3月9日」しか知らない私にとっては思っていない感じの曲調だったから、正直「あーこういう感じか。好きにはならないかもな」となんとなく思いつつ聴きすすめた。2曲目「雨上がり」はキャッチーでわかりやすいロックソングで「あれ、いいじゃん」とテンションもあがり、3曲目「日めくりカレンダー」で「まぁまぁうん」と聴き、4曲目に差し掛かった。

4曲目「ビールとプリン」。アルペジオとともに静かに始まったこの曲が私にとって決定的だった。サビの「僕らはいつまでも~」という部分、二人の将来に対して憂いを帯びた切ない詞と感情を押し殺しつつも激しく歌う歌声に衝撃を受けた。そして特に最後のサビ「旅立つ日が迫って〜彼女が戻ったならご飯を食べようか」の部分、ここに当時の私は大人っぽさを感じてグッと心を鷲掴みにされる。

だってさ、旅立つ日が迫っていることをお互いが気づいてその寂しさを感じながらも、決して表には出さないように無理してきっとあえて笑顔を作ったりなんかしたりしちゃってるんだよ。それでもあくまでもいつも通りにご飯を食べようとしているなんて…15歳くらいのガキにはこの心理描写がそれはもう衝撃的だったわけ。一瞬でファンになったよ。

いまだに聴き続けている名盤ether

ビールとプリンに衝撃を受けた私は、2ndアルバム「ether(エーテル)」で完璧にレミオロメンにハマることになる。このアルバムは非の打ち所がない。1stアルバム「朝顔」の無骨なロック感は薄れてしまっているので、それが好みの人からするとポップすぎると感じるかも知れないが、当時高校生になったばかりの私にカチッとハマった。1曲目「春夏秋冬」からもうたまらない。

儚くも暖かく、Aメロからサビまで淀みないメロディで耳が心地よい。何回聴いても飽きない曲とはこういうものかと思うほど。アルバム全体としてバランスが非常に良く取れていて、シングル曲の「アカシア」「モラトリアム」「南風」「3月9日」が全て毛色が違っているし、「永遠と一瞬」「深呼吸」などの切ない曲もあれば、「コスモス」「春景色」「五月雨」のようにアップ店もの明るい曲もある。

そんなバラエティ豊かな収録曲の中でひときわ印象的だったのは、最後に収録されている「海のバラッド」だった。とても静かでシンプルなバラードなのだが、聴く度に泣きそうになる。特別思い入れがあるわけでも歌詞がずば抜けていいわけでもないのに、どうしてか涙腺を刺激されてしまう。もしかすると、子守唄に近いような優しく語りかける歌い方がそうさせるのかも知れない。リリースされて13年くらい経つと思うが、ずーーーっと聴き続けている。何度聴いてもまた聴きたくなってしまう、これを名盤と言わずしてなんと言うのか。単に個人の好みだけどね(笑)

転機を迎えた3rdアルバムHORIZON

ether発売されてからのレミオロメンはもうメジャーな存在になっていた。シングル「蒼の世界」ももちろん買ったし、この曲はもしかしたらレミオロメンの曲で一番好きかもしれない。カラオケでもかなりの確率で歌うし。そして「粉雪」発売。ドラマ1リットルの涙は観ていたので毎週ボロ泣きしながら、レミオロメンの「こなぁああああああああああああああああゆきぃぃいいい」を聴きまくっていた。キャリアはいとも言える大ヒットでレミオロメンは脚光を浴びた。そして満を持して発売されたのが3rdアルバム「HORIZON」。このアルバムでレミオロメンに変化があった。その変化というのは「歌詞に英語を使う」というものだ。これまでの楽曲では、必ず歌詞は日本語だけだったのだが、このアルバムを境に英語を使用することとなる。インタビューとかは見ていなかったので、それがどういった心境の変化によるものなのかわからないが、キャッチーさは増したものの、私の好みとは少しずれた。とはいえ、「MONSTER」は好きだし「スタンドバイミー」も爽やかで好きだ。ちなみに、このアルバム発売後に地元山梨の日本航空学園という航空専門学校敷地内にある滑走路にて、日本初の滑走路ライブを開催したのだが、その前日にドラムの神宮寺とたまたま遭遇した私は握手してもらった。(滑走路ライブ当日、私はB'zの東京ドームでのライブに参加していたのは内緒)

忘れもしない成人式でのサプライズライブ

今でも忘れられない思い出として、成人式にレミオロメンがサプライズで登場し2曲披露してくれたというものがある。成人式という人生で1度しかない節目にレミオロメンがいるのだ。あまりにびっくりして棒立ちで2曲「夢の蕾」と「3月9日」を聴いた。同級生とかはみんなこぞってステージ下に駆け込んでいたが、そんな気が起きないくらい驚いたし嬉しかった。その時のNEWS映像がこちら

レミオロメンが好きだと再認識する

その後ベストアルバム「レミオベスト」を発売するが、この頃からしばらくレミオロメンとは距離が離れた。なにか理由があったわけではないのだが、B'zのほうが熱量としては高くライブも行きまくっていた時期でもあるので自然とそうなったのだろう。数年がたち、レミオロメンが活動休止を発表した。しばらく離れていたこともあり、当時はそれほどショックを受けなかったが、そこから「そういえば」とこれまでにさんざん聴き込んできたた数々の名曲を聞き直し始めた。そしてじわじわと活動休止の重さを痛感しはじめ、離れていた時期に発売された「Wonderful&Beautiful」などの名曲にも出会いまた新たなレミオロメンを知ることができた。2018年現在、活動再開の目処は立っていない。ボーカル藤巻亮太のソロ活動は続いているものの、やはり物足りなさを感じてしまっている。あの3人でないと、レミオロメンでないとだめなのだ。何かが違うのだ。この先いつの日か訪れる活動再開の瞬間を楽しみにしながら、いまもetherを聴いている。