Uのあたまのなか

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小6の私は「アリー my Love」で海外ドラマを知った

背伸びしたチャレンジがきっかけで出会う

いまでこそたくさんの海外ドラマを見てきた私だが(そんなに数は観ていないが)人生において初めて触れた本格的な海外ドラマが「アリーmyLove」だった。いま調べたら2000年に私はアリーmyLoveと出会ったようだ。当時毎週金曜日の23時だったかな?そのくらいの時間帯にアリーmyLoveのシーズン3が放送を開始した。毎日かかさずテレビの番組表チェックを楽しみにしていた私は、新番組としてその存在に気がつく。海外ドラマなんて観たことがなかったが、当時は21時が就寝時間という我が家では録画しなければ見れない番組ということもあったのだろう、思い切って録画してみることにした。

アリー my Love』(アリー・マイ・ラブ、Ally McBeal)は、アメリカ合衆国のFOXで1997年から2002年まで、5シーズンにわたって放送されたコメディドラマシリーズ。 アメリカ・ボストン市にある法律事務所で働く女性弁護士・アリー・マクビール(演:キャリスタ・フロックハート)を取り巻く恋愛模様や、法廷での活躍を描いたドラマ。日本では1998年よりNHK総合テレビで放送された。エミー賞ゴールデングローブ賞を受賞している。

出典元:Wikipedia


もちろん今のようにネットも普及していなかった時代なので、どんな番組なのか知るすべはなく、アリーという可愛い女性が登場してフルハウスのように笑えるドラマではないか、という勝手な期待をしながら翌日を楽しみにした。若干エロ要素にも期待していた。深夜番組だったしね。

翌日期待に胸を膨らませながら録画したビデオを巻き戻し、再生ボタンを押した。そこに繰り広げられていたのは、アリーというボストンに住む弁護士が変わった仲間との交流しながら裁判で弁論したりする光景だった。予想外だった。というか当時の私には裁判の状況などがはっきりとは理解できなかったので、なんとなくで観るしかなかった。それでも45分観終わっての感想は「面白い」であった。

何が面白いのかはわかっていなかった。シーズン3の第1話はたしかアリーが洗車場で出会った男性といきなりキスをするという、妄想かな?と疑うようなシーンから始まるのだから意味がわからない。しかもシーズン3なのでキャラクター紹介は当然あるわけがなく、会話からなんとなく登場人物たちの関係性を推し量るしかなかった。それでも面白いと思ったのは我ながらいい感性だったと思っている。そこから数話観て、いつの間にか録画することもなくなりアリーとの距離が疎遠になっていった。

金曜深夜のリスニングタイムで復活

出会いから2年後、まだアリーとは疎遠になったままだった。当時私は、夜布団に入っても眠ることができないときに、CDラジカセでヘッドホン経由で音楽を聞きながら眠りにつくようにしていたのだが、音楽だけでは飽きることがあり、そんな時にラジオに手を出した。ちなみに、いまだに音楽を聞きながら眠るのが習慣になっているのはこのせいだろう。

いまとなってはなぜだかわからないが、FM-FUJIなどの通常のラジオ番組ではなくTVのNHKの音声放送を聞いた。そこでたまたま放送していたのがアリーmyLoveだったのだ。当時ファイナルシーズンであるシーズン5が放送されていた。当然音声だけでは状況がつかめないのだが、幸いなことにアリーmyLoveは会話がメインだったのでなんとかなった。そして改めて面白さを感じたのだった。2年の時を経て私も成長したのか、裁判の内容もつかめるようになり、登場人物の機微などを感じることができるようになっていたので、より深く楽しめるようになった。

それからは最終話まで毎週欠かさず、ビデオで録画しつつリアルタイムで見ることができないときは音声で楽しみ、翌日ビデオで映像も補完するというわけのわからない楽しみ方をしていたのだった。

アリーmyLoveの魅力

アリーmyLoveには思い入れしかないので、魅力はごまんとある。まずは吹き替えが素晴らしいということ。主人公アリーマクビールの声を若村麻由美が演じているのだが、これが抜群に素晴らしい。

私にとって、あのアリーのルックスには若村麻由美の声がセットなのである。他には考えられない。そのくらい声と演技がハマっているのだ。早口でまくしたてる様も、浮かれる感じも、皮肉を言う時のニュアンスも、涙ながらに訴えかける姿もあの若村麻由美の声があってこそ活きる。

もちろん演じているキャリスタフロックハートの演技も素晴らしいのは言うまでもないが、吹き替えから入った私の脳には若村麻由美の声が刷り込まれているのだから仕方がない。他のキャストも最高の演技なので、吹き替えの声だけでも楽しめる!

アリーmyLoveは全5シーズン。シーズン1でアリーはリチャードとジョンが経営する事務所に転がり込み、シーズン2で個性の強いメンバーが登場し、シーズン3で悲劇の別れを経験し、シーズン4でも切ない別れを味わい、シーズン5で守るべき存在と共に生きる決意をすると言うのが大筋だ。

そのどれもが素晴らしいクオリティで、中にはシーズン5はつまらないと言う人もいるが、個人的にはアリだと思っている。たしかにシーズン1や2とはアリーの在り方が違うようにも見える。しかしそれは、アリーが様々な経験により成長したということなのだろう。

名曲Neighborhood

アリーmyLoveにはたくさんの歌が登場する。挿入歌もそうだし、事務所の下にバーがある設定なので裁判の後にメンバーがよくその店に集まると言うシーンが多く、そこで披露される歌もあるからだ。

中でも私が特に好きなのが、Neighborhoodである。アリーmyLoveはこの曲から始まり、この曲で終わる。シーズン1の第1話、この曲とともにフェードインして窓際に佇むアリーの姿がファーストショット。そしてシーズン5の最終話、事務所に別れを告げたアリーが夜道をひとり歩きながらこの曲が流れてフェードアウトして終わるのだ。

中学生でもおっさんでも楽しめる法廷コメディドラマ

なんだかんだ長ったらしく語ってしまったが、私はとにかくアリーmyLoveが好きなのだ。また最近アリー熱が再燃してきたので、全シーズンをDVDボックスで見直そうと思う。字幕版ならAmazonプライムビデオでも全シーズン配信されてたはずなので、それでもいい。だが吹き替えが至高なので、吹き替えじゃないと真価を発揮しない面があると言うことを忘れないでいただきたい。