Uのあたまのなか

おっさんです。思ったことや感じたことを吐き出す場所としてブログを立ち上げました。

What Is Tapioca?~初めてタピオカを食べた話~

これまでは食わず嫌いをしていた

タピオカといえば、もはや知らない人はいないくらい市民権を得た食べ物だと思う。黒い見た目で丸々した、まるで小豆のような風体をしていて、ミルクティーなんかに入ってて原宿とか主要都市で気軽に口にすることのできる食べ物。私はこれまでずっと敬遠していた。なぜか?それはあの見た目である。カエルの卵を彷彿とさせるそのフォルムに食欲が湧くはずもなく、ましてや味や食感もわからないままだったのでチャレンジすることもなかったのだ。


きっかけは台湾旅行

タピオカとの距離感はもはや修復不可能なカップルほどに離れていた私とタピオカだが、急激に近づくチャンスが生まれたのである。それはつい先日、2018年8月に妻と新婚旅行ということで台湾に行ったときのことだ。海外旅行自体が初めてだった私。食に興味津々だったので名物料理なんかをリサーチすると、数ある料理の中でタピオカドリンクが見つかった。そこではまだ興味はわかず、「ふーんそうなんだ。女性にはたまらんかもね」なんて傍観者を決め込んでいたのだった。しかし旅行中に台中へ行ったとき、妻のリクエストでタピオカドリンクが有名なお店に行くことになる。

タピオカミルクティー発祥のお店「春水堂(チュンスイタン)」

私達が訪れたのは、タピオカミルクティー発祥のお店「春水堂(チュンスイタン)」。つまりこの店から全世界にタピオカミルクティーという飲み物が広まっていったというわけだ。(本店ではなく、「Zihyou Store」という店舗に行ったので正確には異なるが)今回注文したのは「 TieGuanYin Tea(鉄観音茶)」。レギュラーサイズにもかかわらず、日本のスタバのベンティサイズと同じくらいのサイズというストロングスタイル。妻がグビグビ飲むのを横目で見ていた私は、次第に興味が湧いてきた。飲みたくなってきたのだ。それはこれまでは湧き上がることのなかったタピオカに対する新たな感情だった。そんな私に妻が言った「のこりは飲んでいいよ」

タピオカとのファーストコンタクト

自然と恐怖はなかった。これが私が最も苦手とする食べ物、納豆だったならこうはいかないであろう。そもそも食べたいという気持ちが湧く気配がないので想像することが難しいのだが、タピオカに対しては壁が消え去っていたのだ。それは単純にのどが渇いていたからということではなく、初めて真剣にタピオカと向き合おうとする心の変化だった。カップを受け取り、ストローを咥える。そして、思い切って吸い込んでみる…想像と近い食感が歯に伝わる…そのまま数回噛んで一気に飲み込んだ。「…美味いじゃん!!」私は驚きを隠せなかった。

手のひら返しで好きになる

そこからは早かった。一度受け入れたことにより、カップにはそこそこの量が残っていたが一気にタピオカとミルクティーを飲み込んだ。白玉のようにモチモチとしていながらも、あっさりとしていて変に主張が強くなく、ミルクティーとバランスが取れている。こりゃ流行るわけだわ。アラサーのおっさんがタピオカ人気の理由を身をもって知った瞬間だった。

帰国後も、新宿に最近できた台湾スイーツカフェ「台湾甜商店(タイワンテンショウテン)」を訪れ、人気の「テンミルクティー」を味わうなど、タピオカと友好的な関係を続けている。それだけに飽き足らず、仕事帰りにはよくファミマのタピオカミルクティを買って飲んだりもしているのだ。これは人生において大きな変化だと思う。影響の度合いは大したことないにしても、タピオカのないこれまでと、タピオカのあるこの先とでは何かが決定的に違うはずだ。この変化がバタフライエフェクト効果のように、また新たな変化へと繋がっていくのであろう。要するに、タピオカ好きになったよというお話。